ortensia

見えづらくてすみません。

次男坊が小1の時に描いた絵です。

一年生になったばかりの頃、
お兄ちゃんと遊びに出かけ、怒りまくりですぐに次男坊だけ帰宅。
訳を聞いても「言わーん‼‼‼」と大激怒。

少し落ち着いた頃に、「色塗りする？」との誘いに「する‼」と答えたので、
色遊び開始。

専用シートに塗った色を手がかりに
話を進めると、ポツリポツリと言葉が出てきます。

なんでも
お兄ちゃんの友人宅でゲームの順番決めのじゃんけんをして、勝ったにもかかわらずその場を取り仕切っていた友達の中学生のお兄ちゃんが
「お前は、一年生だから最後だ」と一言。
誰も意見を言う人なんて出るはずもなく、納得がいかない次男坊は
その場を飛び出して来たといういきさつのようです。

専用シートに塗った色の意味で気持ちを確認しながら整理していくと
青・・・順番決めのルールを守るのは大切
黒・・・曲げられたルールを受け入れないための自分の心を守るよろい
　　　　飛び出すことで、無言の自己主張
白・・・俺は絶対あんな卑怯な中学生にはならないと決意
橙・・・遊びに行こうと誘われて嬉しかった
ピンク・・・ほんとはお兄ちゃんに守ってほしかった。

そこで、私が「そっかー。今、学校で先生と順番っこや　お約束の勉強をしているんだもんね。ルールは大事だと思ったんだ。えらいね。」と言うと、それまで必死にこらえていた次男坊の目から涙が溢れ出した。

そのあとに描いた絵です。
タイトルは「むしたちのたいよう」

パステルアートは、カラーセラピーで選んだ2色をだた画用紙に広げていくだけ。
でもその中には「俺の気持ち」がこめられています。

真ん中のまるは太陽、その横の小さいまるは自分も含めその場にいた人数。
小さいまるの下にあるやや大きめのまるは「俺」
中心にあるY字に似たのは「俺」のお兄ちゃん。
当時大好きだったカブトムシの角にたとえ、お兄ちゃんは他の人とは違う存在の表れだそう。

最後に「ほんとは、みんなで一緒に遊びたかったけど、でも、いやだという気持ちが勝った」んだって。

気持ちを言葉にして、誰かに聞いてもらうことで、落ち着いたようです。
そのあと帰ってきた長男坊ともいつも通り遊んでました。

上手く言葉に表しにくい気持ちを色やアートで表現し、伝える。

その場を飛び出したのは、協調性がないとか融通がきかないのではなく
今、彼にとってはルールを守る規律の方が大切だということ。

その時その時の、想いを大切に受け止め
私と次男坊の「あ〜んなことが、あったよなー」の心の引き出しへ保管。

彼らの成長が私の宝ものです。

こんなふうに、心のアルバムを綴ってみませんか。