「うそ日記」

Ortensia

2010年12月08日 12:52



うそはいけない。
私達は、そう教えられて成長してきた。

ならば、空想は?
私が昔、小学校3年生を受け持っていた頃、子どもたちが毎日提出しなければいけないとされている日記を 尊敬する先生に勧められ、面白かったので、時々「うそ日記」を書いてくるように言っていた。
それまでは健気にも、書かなければいけないという義務感から、子どもたちは、とにかく、日々のありふれた遊びを繰り返し書いていた。

そこで、「うそ日記」を提案すると、子どもたちの目が輝いた。

日記には、その子らしい表現や想いがイキイキと広がっていて、それぞれの「らしさ」が表れていた。、
私は、一人ひとりの新たな一面に出逢い、かかわりがますます楽しくなった。
普段は、恥ずかしがりやで無口な子が、「うそ日記」になると、ユーモアたっぷりの表現で、何枚にもわたって書き綴ってきたりもする。

「しなければいけない感」が「している感」に変わると、宿題も、本読みも自主的にほぼ全員がしてくるようになった。
しかも、これだけ頑張ったよと、誇らしい顔で。
自分が頑張ると他の友達と励まし合い認め合えるようになり、子どもたちの心はひとつになっていった。
その時、子どもたちの限りない可能性を強く感じた。

今、特に、子どもならではのキラキラとした好奇心の芽が、健やかに伸びていくゆとりある社会であってほしいと願っています。

だからこそ、私達大人自身も、ワクワクを楽しむ社会でありたいものですね。

では、今日もたくさんのワクワクに出逢えますように。
















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